犬の肥満の原因とは?
カロリーの過剰摂取による肥満
肥満となる多くの原因が、カロリーの過剰摂取と運動不足です。カロリーの過剰摂取は、食事量が多かったりおやつを与えすぎたりすることによって起こります。おねだりする姿がかわいいから、ご褒美だからといった理由でご飯やおやつを与えすぎるのは避けたいところです。カロリーの過剰摂取を防ぐためには、食事の適正量を知り、守ることが重要です。ダイエットをする場合は、どれくらい減量したいか理想体重を考慮し食事量を調整します。食事量を減らす際は急に減らすのではなく、徐々に調整していきます。食事量をあまり変えたくない場合は、市販のダイエットフードを与えたり、ご飯を水分でふやかして与えたりすることもおすすめです。
運動量の不足による肥満
運動不足も肥満の大きな原因となります。毎回食事をしっかり与えているのにも関わらず運動量が少ないと、食事で摂取したカロリーを消費できずに肥満を招いてしまいます。散歩を嫌がるからと言って全く散歩に行かなかったり、散歩の時間が極端に短い場合は要注意です。肥満になると体が重くなり関節を痛めたりし、運動をすることがますます大変になるという悪循環を招きます。犬種や年齢などによって必要な運動量は異なりますので、まずはその犬に合った運動量を把握すると良いようです。室内でおもちゃを使って遊ぶなども立派な運動となります。
その他の肥満の原因
カロリーの過剰摂取と運動不足の他にも、肥満の原因となるものがあります。例えば、去勢・避妊手術の後に太りやすくなるという話を聞いたことがある飼い主さんは多いかもしれません。去勢・避妊手術後は食欲を抑制する働きのエストロゲンという性ホルモンが低下し、食欲が増加しやすくなります。また、生殖器がなくなり、生殖器を維持するために必要だった分のエネルギーが不要となります。エネルギー消費が少なくなったのにも関わらず以前と変わらない食事量を続けていると、カロリー過多となってしまいます。
肥満になる病気とは?
適切な食事量や運動量でも急激な体重増加が見られる場合、その原因が病気の可能性もあります。例えば、副腎皮質機能亢進症や肝臓疾患、循環器疾患、または甲状腺機能低下症などです。急激な体重増加や急激に太って見えるようになった、元気がない日が続く、異常に毛が抜けるなどの症状がある場合は、早めに獣医師に相談する必要があります。愛犬の健康を守るためにも、飼い主さんが食事量や運動量を適正にコントロールし、愛犬の日々の様子にも気を配ることが大切です。